皮膚はどんな構造をしているの?肌のラメラ構造の役割って?

スキンケアをする女性

 

あなたは皮膚(肌)の構造や、その働きを意識してスキンケアをしていますか?

 

もちろん、そんな小難しいことを知らなくても毎日のスキンケアに困ることはありません。

 

でも皮膚の構造やそれぞれの部位の役割などについて正しい知識を持つことは、自分の肌に適したスキンケアアイテム選びに、また正しいスキンケアにつながり、ひいては健康で若々しい肌をキープすることにきっと役立つと思います。

 

この記事では皮膚の構造や各部位の働き、また肌のバリア機能に重要な役割を果たしているラメラ構造についてご紹介します。

 

毎日のスキンケアの時に、またスキンケアアイテムを選ぶ際に、ちょっと意識してもらえるとうれしいです。

 

皮膚(肌)の構造と働き

肌の断面図

 

皮膚(肌)はヒトのからだ全体を覆い、外部の刺激から体を守ったり、内部の水分を保持したりすることで生命活動を守る「人体最大の臓器」です。

 

皮膚(肌)には、

  • バリア機能:外部の刺激から器官・臓器を守り体内の水分の蒸散を防ぐ
  • 新陳代謝機能:老廃物を汗や皮脂として排出する
  • 体温調節機能:体温を一定に保ち、外部の温度を伝わりにくくする
  • センサー機能:痛い、熱い、冷たいなどの外部の刺激を脳に伝える
  • 経皮吸収機能:薬や化粧品などを表皮や毛穴から吸収する
  • 免疫機能:細菌や異物を排除して体を守る

等の働きがあります。

 

皮膚は外側から順に「表皮」、「真皮」、「皮下組織」という3層から成り立っており、それぞれの層はさらに細かい層に分かれたり、またこれらの中に皮脂腺や汗腺、血管、リンパ管などが存在しています。

 

皮下組織(脂肪)を除く表皮と真皮の厚さは平均約2.0mm。
皮膚の面積は、成人で約1.6平方メートル(畳約1枚分)、皮下組織も含めた重さは体重の約16%にもなるんですよ。

 

参 考 皮膚の構造と機能 | 北海道大学 大学院医学研究院・医学部 皮膚科

表皮の構造と働き

皮膚の断面図

 

表皮は厚さ0.2mmの薄い膜で、皮膚(肌)の一番外側にあり、外部の刺激から肌を守ったり、体内の水分の蒸散を防ぐ働きをしています。

 

表皮はさらに外側から「角質層」、「顆粒層」、「有棘層」、「基底層」の4つの層から成り立っています。

 

真皮と接する基底層には「基底細胞」があり、これが分裂して新しい「角化細胞」を生み出します。

 

「角化細胞」は上層へと向かいながら有棘細胞、顆粒細胞と姿を変え、最後は角質細胞となり自然にはがれ落ちます。

 

「角化細胞」が生まれてからはがれ落ちるまでの期間は約28日周期で、表皮の細胞がどんどん新しいものに生まれ変わっていくことをターンオーバーと呼んでいます。

 

表皮の一番外側の「角質層」は厚さわずか0.02mmという、食品用ラップと同じ程度の非常に薄い膜です。

 

しかしわずか0.02mmの薄い膜の中に、肌の水分を守るために重要な役割をする、ラメラ構造をした細胞間脂質やNMF(天然保湿因子)があり、また肌表面の皮脂膜とあわせて肌のバリア機能という大切な働きをしています。

真皮の構造と働き

皮膚の断面図

 

真皮は表皮の内側にあり、平均約2mmの厚さがあります。

 

繊維状のタンパク質である「コラーゲン」が真皮全体の約70%を占め、もうひとつの繊維である「エラスチン」がコラーゲン線維を結合しています。

 

そしてコラーゲン線維とエラスチン線維の骨組みの間を、「ヒアルロン酸」などのゼリー状の基質が満たしています。

 

真皮のところどころにあって、コラーゲン線維やエラスチン線維、ヒアルロン酸などの基質を生み出しているのが「線維芽細胞」です。

 

真皮の大部分を占めるコラーゲンやエラスチンは、皮膚(肌)にしなやかさや弾力を与えています。

 

真皮には他にも血管やリンパ管、汗腺、皮脂腺などが存在しています。

皮下組織の構造と働き

皮膚の断面図

 

皮下組織は皮膚(肌)の一番内側にあり、大部分が「皮下脂肪」でできています。

 

その中に動脈や静脈が通っていて、皮膚(肌)に栄養を届け、老廃物を排出しています。

 

「皮下脂肪」というとあまりいい印象を持たない人が多いかも分かりませんが、

  • 外部の刺激や衝撃をやわらげるクッションの役割
  • 外部の熱の遮断や体の保温の働き
  • 脂肪の形でエネルギーを蓄える

など、大切な働きをしています。

角質層のバリア機能とラメラ構造の役割

ここまで、皮膚は「表皮」、「真皮」、「皮下組織」の3層でできていること、そしてそれぞれの層の働きについて述べてきました。

 

ここで皮膚の一番外側にある「表皮」に立ち戻り、その「表皮」のさらに一番外側の「角質層」が担っている「バリア機能」について、また「バリア機能」に重要な役割を果たしている「ラメラ構造」についてご紹介したいと思います。

 

バリア機能

皮膚の断面図

 

バリア機能というのは、紫外線や雑菌、花粉、乾燥などの外部刺激から肌を守る機能と、肌の内部の水分の蒸散を防いで肌を乾燥から守り、うるおいを保つ働きのことです。

肌荒れに悩む女性

関 連 花粉や黄砂、季節の変わり目に肌が荒れる「ゆらぎ肌」の原因と対策

バリア機能が低下する「ゆらぎ肌」の原因と対策を紹介しています。当記事とあわせてぜひご覧になってくださいね。

バリア機能を主に担っているのは、「角質層」にある

  • 皮脂膜
  • NMF(天然保湿因子)
  • 細胞間脂質(ラメラ構造)

です。

 

皮脂腺から分泌された皮脂と、汗腺から分泌された汗などが混じり合ってできたものが皮脂膜で、肌の表面を覆って肌内部の水分の蒸散を防いでいます。

 

NMF(天然保湿因子)は「Natural Moisturizing Factor」の略で、角質細胞内にあって水分を抱え込み、細胞のうるおいを保つ働きをしています。

 

角質細胞の間を埋めているのが細胞間脂質で、水分と油分が交互に規則正しく何層にも重なり合い細胞間の隙間をびっしり埋めています。

 

ラメラ構造

皮膚の断面図

 

「ラメラ」というのは「層状」という意味で、細胞間脂質の水分と油分が層状に重なり合った構造を「ラメラ構造」と呼んでいます。

 

わずか0.02mmという薄さの角質層には、角質細胞が15〜20層ほど重なり、さらに角質細胞の間を何層ものラメラ構造の細胞間脂質が埋めて、強力な水分保持機能・バリア機能を果たしています。

 

この「ラメラ構造」と同じ構造と機能を再現した化粧品がラメラ化粧品であり、ラメラ化粧品を使って肌のラメラ構造を整えるスキンケアがラメラ美容法なんですね。

 

加齢やストレス、紫外線などの外部刺激等、何らかの理由でラメラ構造が乱れてしまうと、肌の保湿機能・バリア機能が乱れてしまい、乾燥や敏感肌など肌トラブルを引き起こす原因になるんですよ。

まとめ

皮膚の構造と各部位のはたらき、そして肌のバリア機能に重要な役割を果たしているラメラ構造についてお分かりいただけたことと思います。

 

紫外線や花粉などの外部刺激から肌(体)をまもり、肌のうるおいを保つためには、角質層の「ラメラ構造」を整えることがとっても重要です。

 

毎日のスキンケアも大切ですが、ストレスや寝不足、食生活などの生活習慣にも気を付けて、「ラメラ構造」の整った強いバリア機能を持った肌を目指してくださいね。

 

以上、「肌のラメラ構造って何?皮膚(肌)の構造とラメラ構造の役割」でした。

 

ページの先頭へ戻る